柴犬のアレルギー性皮膚炎

はちべえ君 7歳の男の子

診察室に入ったときから、はっきりとわかる皮膚病でした。
よく観察すると、顔と前足と後ろ足、お腹がただれていて、掻きむしっているのがよくわかります。
飼主さんにお話を聞くと5年以上前から皮膚を痒がり、いろんな治療を頑張りましたがなかなか治らないとのことです。皮膚の表面を調べてみると細菌がたくさん見られます。

実は柴犬はアレルギーがとても多い犬種です。食べ物が原因する食餌アレルギーもありますし、環境中のハウスダストや花粉などのアレルギーも多いです。
はちべえ君の皮膚もアレルギーが原因で痒みを起こしてました。ずっと掻きむしるため、慢性的に破壊された皮膚は黒ずんでなかなか治りません。お薬も大切ですがアレルギーの元を絶つ事ができれば皮膚も良くなります。
はちべえ君は週に一度の薬浴と食餌の改善で日に日に良くなりました。食事療法が上手くいかないときは、IgE検査でアレルギーの原因を推測することも可能です。
ステロイドホルモンや免疫抑制剤などのキツい薬は使わないように治そうねと頑張っています。

<治療前>

<1ヶ月後の現在 >